カザン
カザンにようこそ!こちらはサッカー2017年コンフェデレーションズカップと2018年W杯の試合の開催地です。

カザンはロシア最大級の都市で、ヴォルガ川左岸に位置する。この町には驚くべき多様性がある。イスラム教のミナレット(尖塔)とキリスト教の修道院が、古代の要塞と科学都市「イノポリス」が平和に共存している。


カザンで大型スポーツイベントが開催されるのはこれが初めてではなく、2011年には重量挙げの欧州選手権が、2013年には第27回ユニバーシアード競技大会が、2015年には世界水泳選手権が開催され、2017年にはコンフェデレーションズカップが行われた。
©Sputnik/Sergey Guneev/カザン・クレムリン
町の名前の由来には、8種以上の説がある。

最も人気のある伝説の伝えるところ、後にカザン住人となる人々が、町の建設前に魔法使いのところを訪れると、地面に設置した釜の水が自然に沸騰する場所を探すよう助言された。最終的に、カバン湖岸にそうした場所が見つかり、新しい町が生まれた。

他の説によると、町の名前は釜を思わせる現地の地形を由来とする。

公式に定められたカザン建都は1005年。つまり、町の歴史はすでに1000年を超えており、このことはカザン市民の特別な誇りになっている。

カザンには、東と西をつなぐ大きな貿易ルートが多く通っていた。
1552年、ロシアのツァーリ、イワン雷帝の軍がカザンを占領し、大部分の建物を破壊、住民をカバン湖に移住させた。モスクワでは勝利を記念して聖ワシリー大聖堂を建設。ロシア記念建築の最も有名な例の1つとなった。
1. ©Sputnik/Maksim Bogodvid/ペトロパヴロフスキー大聖堂(前景)とスパスカヤ(救世主)塔(中央)、クル=シャーリフ・モスクの眺め
2. ©Sputnik/Maksim Bogodvid/アパナエフスカヤ・モスク(バイスカヤ)ー19世紀後半のタタール宗教建築のモニュメント
3. ©Sputnik/Roman Kruchinin/「ツェントル・セミイ・カザン」(家族センター・カザン)
4. ©Sputnik/Roman Kruchinin/カザン・クレムリンのル=シャーリフ・モスクとスパスカヤ(救世主)塔、ペトロパヴロフスキー大聖堂(左から右に)
5. ©Sputnik/Maksim Bogodvid/カザンにあるタタールスタン共和国大統領官邸
6. ©Sputnik/Maksim Bogodvid/タタールスタン共和国国立博物館
18世紀、カザンは沿ヴォルガ地域の教育・文化の中心地となり、19世紀には大型の科学センターというステータスが加わった。

2005年、カザンでは建都1000年が盛大に祝われ、地下鉄が開業し、ミレニアム橋が開通したほか、一連の施設が建設された。

2013年カザンで開かれた夏季ユニバーシアードは、参加者と賞の数で最大のユニバーシアード競技大会となった。162カ国から1万1759人のアスリートが参加し、27種の競技で計351個のメダルをかけて争った。
©Sputnik/Sergey Guneev/カザン・クレムリン
みどころ
カザン・クレムリンはただの町のシンボルではなく、何世紀にも及ぶ町の歴史を明かす建築、歴史、考古学的モニュメントの複合施設だ。ここでは最初の要塞(8世紀〜13世紀)、2つ目の要塞(14世紀〜15世紀)、3つめの要塞(15世紀〜16世紀)の跡や、雪白のクレムリンを見つけることができる。

クレムリンはユネスコの世界文化遺産に登録されている。
©Sputnik/Maksim Bogodvid/シュユンビケ塔
カザン・クレムリンでは7重の塔であるシュユンビケ塔を見ることができる。世界的に有名なピサの斜塔と同様に、斜塔に分類される。北東に目立つ斜面があるためだ。最後に確認された尖塔の傾きは、垂直から1.98メートルだった。

塔の建設時期と由来はわかっていない。
©Sputnik/Maksim Bogodvid/クル=シャーリフ・モスク
カザン・クレムリンではまた、欧州最大級のモスク、クル=シャーリフ・モスクを見ることができる。これは、カザン陥落の際に破壊された歴史的なモスクを再建したもの。当時、クル=シャーリフ・モスクは沿ヴォルガ地域中部の宗教教育と学問発展の中心地の機能も果たしていた。

モスクの名称はカザン防衛戦の指導者の1人だったムスリムの指導者「イマーム」に敬意を表したもの。
クル=シャーリフ・モスクの丸屋根は「カザン帽」のスタイルで装飾されている。カザン帽とはカザン征服後に16世紀中頃に作られたカザン・ハンの金の王冠だ。

クル=シャーリフ・モスクは2005年のカザン建都1000年を記念して再建された。建設費用は主にカザン市民の多くの寄付で賄われた。様々なデータによると、4万人以上がモスク再建に寄付した。
1. ©Sputnik/Maksim Bogodvid/男の子が博物館保護地「カザン・クレムリン」でクル=シャーリフ・モスクの模型を検討
2. ©Sputnik/Konstantin Chalabov/クル=シャーリフ・モスク
3. ©Sputnik/Maksim Bogodvid/イタリアの職人がタタールスタン共和国のために特別に作った、重さ800キロの世界最大のコーラン
4. ©Sputnik/Maksim Bogodvid/博物館保護地「カザン・クレムリン」のクル=シャーリフ・モスクにある双方向性コーラン
1726年、カザンの同名の木造教会があった場所にペトロパヴロフスキー大聖堂が建造。伝承によると、教会はカザンの商人で布製工場の所有者の尽力によって建てられた。その数年前、その人物の家でピョートル大帝が50歳の誕生日を祝った。この記念すべき行事を記念して、教会建設を決めたという。

大聖堂ができたとき、住民たちはそれに「カザンの石の垂れ下がった庭」というあだ名をつけた。というのも、壁にたくさんの素晴らしい彫刻がほどこされていたからである。聖堂は火事などで消失することはなく、昔の建物が何度も何度も修復されたり改築されたりした。聖堂の司祭たちはメインの飾りを保存することができた。それは9層・25メートルにもおよぶ彫刻のあるイコノスタスと、主要なイコンである。

カザンの現代的でオリジナリティのある名所といえば「農民宮殿」である。この中にはカザン共和国の農業・食糧省の本部が入っている。建物はカザン・クレムリンに近い場所にある。
1. ©Sputnik/Roman Kruchinin/カザンの農民宮殿
2. ©Sputnik/Maksim Bogodvid/ペトロパヴロフスキー大聖堂
3. ©Sputnik/Maksim Bogodvid/「ツェントル・セミイ・カザン」(家族センター・カザン)
4. ©Sputnik/Maksim Bogodvid/全宗教寺院
カザンの名称の由来についての伝説の1つを演出する形状の「ツェントル・セミイ・カザン」(家族センター・カザン)も注意を惹く。こうした銅製の釜は豊かさと豊穣を象徴している。

同センターは結婚登記所であり結婚式場。翼の生えたヒョウやドラゴンの金属の浮彫で飾られており、高さ32メートルの展望台からは町の印象的な景色が広がっている。

町の境界にあるスタロエ・アラクチノ村では珍しい建物である全宗教寺院や信仰団結国際文化センターを見ることができる。寺院の建築アンサンブルでは正教会の教会、イスラム教のモスク、ユダヤ教のシナゴーグ、仏塔のシンボルが隣り合う。しかし寺院では礼拝や儀式は行われていない。考案者は宗教や文化、文明の統一のシンボルとして考えたのだ。
©Sputnik/Maksim Bogodvid/スタジアム「カザン・アリーナ」
「カザン・アリーナ」
2012年9月29日、カザンがFIFAのサッカー2018年W杯の開催都市となることが発表された。

カザン・アリーナは4階建てのスタジアムで、観客収容人数はおよそ4万5000人。2013年夏季ユニバーシアードに向けて建てられた。これはサッカー世界大会のために建てられたサッカースタジアムとしてロシア初。鳥瞰図では睡蓮を思わせる。

アリーナではユニバーシアードの開会式と閉会式、メインの試合が行われ、2年後の2015年には世界水泳選手権大会が開かれた。世界水泳ではサッカー場が撤去され、2つの巨大プールが設置。大会後には再びサッカー場となった。再開後、最初の試合ではFCルビン・カザンとFCロコモティフ・モスクワが顔を合わせた。

2017年、スタジアムではサッカーのコンフェデレーションズカップ・ロシア大会のグループリーグの多くの試合が行われた。さらに、アリーナではポルトガル対チリのコンフェデ杯準決勝が開催された。

サッカーの試合やスポーツイベントの他に、カザン・アリーナでは様々なコンサートや大規模文化イベントが行われている。
©Sputnik/Vladimir Astapkovich/スタジアム「カザン・アリーナ」。内景
アクセス
飛行機: 町から26キロのところにロシア最大級のカザン国際空港が位置する。欧州数か国の便が発着し、大手航空会社が就航している。

鉄道: カザンには北駅と中央駅の2つの鉄道駅がある。ロシア全土の主要方面の列車が発着する。モスクワからの所要時間は12時間半、サンクトペテルブルクからは半日足らずだ。

バス: モスクワからは15時間サンクトペテルブルクからは1日以上
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