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東京のロシアンメイドカフェ創設者らが語る 愛と旅行とロシア語と
2016年10月、東京都心に3人の素敵なロシア人コスプレイヤーがロシア料理を作るカフェがオープンした。スプートニクは開店1年後に彼女たちと接触し、人生における変化を尋ねた。今回のスプートニク特別レポは、美しいロシア人女性とロシア語を学び、「ItaCafe」メンバーとのロシア旅行、日本人のデートとロシア人のデートの違いなどをお届けします。
ItaCafeについてはすでに、彼女たちが働き始めたとき記事にした。過去1年でカフェには大きな変化が生じた。カフェはコンセプトや店舗、メンバーを一新したのだ。メンバーはコスプレのほかに、ロシア語の授業や日本人向けのモスクワやサンクトペテルブルク観光の企画を手がけるようになった。
ロシアにようこそ!
ロシア旅行はItaCafeの新たなアイデアで、企画と実行は彼女たちが一から十まで手ずから行っている。12月8日から4日間、アリョーナさんは日本からの観光客と一緒にモスクワやサンクトペテルブルクの最も興味深い場所を巡る。コースは参加者の希望を考慮して組まれたため、行き先には戦車博物館なども含まれている。
アリョーナさん:これは普通のツアーではなく、本物のロシア式旅行です。つまり、私たちは日本のみな様を普通のロシア人が行くようなところに連れて行きます。観光客はそれらの場所を知らず、勧める人もいないため、そこを訪れることはありません。
動画:@alyo_senpai
東京からサンクトペテルブルクまで飛行機で向かい、そこからモスクワまでは鉄道で移動する。アリョーナさんは「最初から愉快で、100%ロシア式にするため」と述べる。
スプートニク
ロシアに日本人を連れていくアイデアはどして生まれたんでしょうか?
アリョーナさん
私たちがカフェのプロジェクトをはじめたばかりの時、クラウドファンディング(訳注:彼女たちはインターネットを通じ開店資金を集めた)には、カフェのメンバーとのロシア旅行を企画すると書いていました。面白いアイデアだと思ったんです。私が思うに、1人だと日本人はこれほど大きく、聞き知らぬ言葉で誰もが話す国に行く決心はしないでしょう。今回訪れる人は主に私たちのお得意様で、私たちのことを知っているため、彼らはより安心で、私たちはより楽しいのです。
アリョーナさんは1年以上ロシアに帰っておらず、サンクトペテルブルクを最後に訪れたのはさらに前のこと。そのため大きな責任感を持って旅行準備に取り掛かった。アリョーナさんによると、今は空いた時間全てを、プログラムが理想的になるよう細部を詰め、町の歴史を綿密に調べることに費やしている。
ロシア語学習の理由の1つは、とても美しい女性
サーシャさんカフェで働いた1年で、お客様から日本にロシア語学校がないとの訴えを常に聞きました。そこで私たちは授業実施を決意しました。ロシアに行くことは日本人には恐ろしいことですが、ロシア語学習希望者は多いです。
写真:@sasha_ItaCafe
ItaCafeはユニークなロシア語学校にもなった。レッスンは最初、サーシャさんの熱意によってのみ行われていたが、今秋から新しい先生、ナスチャ先生が現れた。生徒は主にカフェの客であるため、彼女たちは落ち着いて教授し、生徒は楽しく学べる。教科書は全てロシアから注文したもの。日本では手に入らないためだ。
日本人は、どうしてロシア語を勉強したいんでしょうか?
アナスタシア・フェドトワ
スプートニク日本の記者
動画:@itacafe25D
理由の1つは、とても美しい女性です(笑)
サーシャさん
ええ、私も、それはいちばん大事な理由の1つだと思います。ですがそれ以外にも、露日には豊かな歴史的関係があります。親類がロシアを訪れ、気に入った人もいます。料理が好きな人もいます。日本にはまだ、ロシアが暗くて恐ろしい国だというステレオタイプがありますが、もしインターネットで「ロシア」と検索すると、ペテルブルクなど観光地は全て、とても美しいです。これは積み重なったイメージと一致せず、これを実際に見ることを望む人がいます。ですがロシアには英語の看板が非常に少ないため、言葉を知らなければ、こうした場所へ行くことは恐ろしいでしょう。
ナスチャさん
現在レッスンは主に、様々なカフェで行われている。ItaCafeに学校はまだないためだ。だが、彼女たちはレッスンに夢中になり、カフェのコンセプトを一新することを決意した。
今、ItaCafeは新しい場所に移る準備をしています。早かったら、今年の年末、遅くても来年の春に新しい場所で開店します。
大森拓也さん
ItaCafeオーナー
ロシアから新しいメンバーがやって来ます。加えて、カフェでロシア語学校を開きます。あちこちに行くより自らのカフェでレッスンを行うほうが良いですから。
サーシャさん
メニューも簡単なものになり、ボルシチはメニューから外れます。主に、コーヒーとデザートになります。
アリョーナさん
写真:@alyo_senpai
日本人とロシア人の愛や友情について
アリョーナさんやサーシャさん、ナスチャさんには驚くべき才能や目的に向かう強固な意志だけでなく、驚くべきオープンさを持つ。そのためスプートニクのインタビューはすぐさま友好的な会話に発展した。
アリョ―ナさん
ロシア人の考え方は日本とは大きく異なり、天と地の差です。このために「なんでなの?」と思うことがしばしばあります。例えば、ロシア人の性格はとても直球です。何かが必要なら、私たちはすぐ頼みます。私たちは空港まで重たいものを空港まで運ぶことを助けるよう友達に頼むことに気後れしません。ですが日本人は気兼ねします。後でお返しする必要があると考えるためです。
ある時、私の友人の彼女が病気になると、彼は典型的なロシア人のようにフルーツや薬を買い、彼女に持っていきました。彼女はその後3ヶ月に渡って、「なんで?今度は私の番」と看病の件に言及して、お返しに何かを買おうと提案し続けたのです。日本人にはこうした特徴があり、お世話になったことに対しお返しをする必要があるのです。私にとってこれは不思議です。なぜ理由もなく助けてはいけないのですか?普通のことじゃありませんか。

ナスチャさん
日本人は3回会えば友達と呼び始めますが、実際には、そうした親友のような関係はありません。彼らはメッセージを交わさず、電話をせず、半年に1回会うほどです。ですが、お互いに友人と呼ぶのです。

日本では3回デートすればお互いに「大好き」だと言うことができると聞きました。ロシア人のイメージでは3回のデートはとても少ないです。ロシア人はその3回のデートを1週間で終えてしまうでしょう。でも1週間後に告白というのは早いですよね。日本ではそんなに頻繁にデートはしないで、2週間に1回会う程度なので、「3回のデート」の期間は1か月から1か月半に伸びるわけです。まあそれなら、3回のデートの後に告白しても大丈夫でしょう。

アリョーナさん
あと、日本人は電話で話すことが大好きです!昼間に知り合った人が夜に「電話しない?」とメッセージを送ることは全く普通。ですが私は 「なんであなたと電話で話さないといけないの。あなたのこと全然知らないじゃない!」と思ってしまうわけです。実際には、彼らはただメッセージを打つことが面倒なんですが。一方、私は日本語で電話するのが恥ずかしいのです。
一緒に働いていてどうですか?口論はありませんか?やはり女性の集まりですし…
アナスタシア・フェドトワ
スプートニク日本の記者
アリョーナさん
いえ、ありませんでした。私たちロシア人は秒速でかっとなり、言い争い、仲直りするじゃありませんか。
サーシャさん
むしろ、仲が良くなりました。仲間内ではロシア語で話せますから。私たちは常にほとんどロシア語で会話します。とてもやりやすいです。
アリョーナさん
日本人もそれは気に入っているようです。
写真:@alyo_senpai
アリョーナさん、サーシャさん、ナスチャさんは見た目は普通のロシア人の大学生で、最小限の助力で日本で成功しているビジネスを組織しおおせ、新たなプロジェクトを実行する用意があるとは、信じがたい。彼女らは好きなことをしているだけだが、気づかぬうちに、ロシア人と日本人の相互理解に大きな貢献をしているのだ。

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筆者
アナスタシア・フェドトワ

デザイン
アナスタシア・フェドトワ

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